安保法廃止集会詳報(4)

学者の会・三島憲一大阪大名誉教授「誰も住んでいない小さな島を尖閣、尖閣と騒ぐのは非現実的」

 「9月に国会前で聞いたシールズのすばらしい演説の一説を忘れない。この法案が通ってしまったら衆院と参院を大掃除しよう、という文章だった。しかし、次の選挙まで10カ月は結構長い。内外の事件で注意が散漫になりそうだ。この外もうるさい。しかし、長いからこそチャンスもある。この法案の問題点を訴え続けよう。目下のところ、日本のあり方について2つの大きな考え方が競いあっている。1つは現実主義者だ。彼らは日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなっているとオウム返しのように繰り返している。憲法だけ守っていたら日本が危ないと平気で憲法を無視する。法的安定性など関係ないと言った首相補佐官は本音を語ったわけだ」

 「彼らには中国がとてつもない脅威のようだ。長いこと見下してきた中国が経済力で日本をはるかに上回っている現実を認めたくないようだ。アメリカの力を借りて押さえ込みたいようだ。しかし、現実問題として、そんなことが可能だろうか。現実主義者が本当に現実をみつめるなら、中国の巨大な現実をみつめて、かつ日本が中国で行った戦争の過去の現実をみつめるべきではないか。福島の肥沃(ひよく)な領土を原発で失っても、誰も住んでいない小さな島を、尖閣、尖閣と騒ぐのも非現実だ。ここ数十年、あそこで本当に現実的に石油掘削ができると思っているのだろうか」

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