経済裏読み

爪に火を灯すシャープ社員 「収益よりキャッシュ優先」社長が異例発言 エレベーター間引き、新聞も購読停止…

 主力の液晶事業も売却や資本受け入れに向け複数社と交渉している。不振の液晶事業がいくらで売れるかは、売却先の出資比率などにもよるが、借金をどれくらい差し引くかなど交渉次第で、どれくらいの現金が入ってくるかは不透明だ。

本土決戦か

 「事業ごとの構造改革の段階は過ぎ、いよいよ本土決戦に入ったのか」

 客が逃げてもいいから支出を避けろというのに等しい社長の異例のメッセージに、社内にはこんな声が上がっている。

 関係者によると、すでに電気代の節約などのためエレベーターも間引き運転されており、広報課以外の新聞・雑誌類の購読を中止しているという。このため社内には沈滞ムードが漂う。

 10月26日の社内メッセージでは、液晶テレビが4Kモデルで国内シェア上位を獲得し、薄型の空気清浄機は新たな需要を喚起する商品として好評で、しかもロボット型携帯電話「ロボホン」などは非常に注目が集まったと指摘。その上で高橋社長は「復調に向けた兆しとなる点は見え始めている。これらをいかに面にしていくかが勝負だ」と強調した。