ロシア駐在武官に情報漏洩容疑 陸自元陸将ら7人、きょう書類送検

 陸上自衛隊の東部方面総監などを歴任した泉一成・元陸将(64)が、諜報機関員とみられるロシア大使館の元駐在武官(50)=平成25年に帰国=に陸自関係の「教範」と呼ばれる冊子を譲渡するなど情報を漏洩(ろうえい)した疑いが強まったとして、警視庁公安部が4日に守秘義務を定めた自衛隊法違反の教唆容疑で、泉元陸将と元武官を書類送検する方針を固めたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。泉元陸将の部下だった自衛官ら5人についても、冊子の入手に関わったとして、同法違反容疑で書類送検する方針。

 元武官はロシア軍の諜報機関「参謀本部情報総局」(GRU)所属とみられる。すでに帰国しており、公安部は外務省を通じて出頭要請をしたが、ロシア側は応じなかった。GRUは多数の要員を「外交官」の身分で各国の在外公館に送り込んでいるとされる。

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