山口組分裂

離脱見込みのナンバー3「極心連合会」会長、一転「残留」意向か

 全国最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)のナンバー3にあたる統括委員長で、山口組から離脱する見込みとなっていた直系団体「極心連合会」(大阪府東大阪市)の姜(きょう)弘文(通称・橋本弘文)会長(68)が、一転して残留の意向を示したとみられることが4日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、姜会長は1日、山口組の篠田建市(通称・司忍)6代目組長らとともに5代目組長の墓参りをした後に総本部へ戻らず、周囲に組織からの離脱を示唆した。

 その後、複数の直系組長が説得。4日に総本部で開かれた幹部らの会合に姜会長が出席し、残留の方針が確認されたとみられる。

 姜会長は執行部を外れる見通しだが、山口組が離脱騒ぎを「何もなかった」と対外的に説明しているとの情報もある。警察当局は、複数の直系組長が離脱し新組織「神戸山口組」を結成した山口組の分裂騒動が背景にあるとみて、引き続き情報収集を続ける。

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