ヒューマンエラー懲罰的な対応やめます、JR西「非懲戒」方針 ミス報告しやすく隠蔽防げ!…福知山線脱線事故教訓に

 JR西日本が、事故に至るケースを含む運転士らの人為的なミス(ヒューマンエラー)について、懲戒処分の対象から外す方針を固め、近く導入に踏み切ることが3日、関係者への取材で分かった。乗客106人が死亡した平成17年のJR福知山線脱線事故を踏まえた措置で、鉄道業界では初の試みだという。ミス隠蔽(いんぺい)防止のほか、正確なミス原因を報告しやすい環境を整えることで、根本的な安全対策につなげる狙いがある。

脱線事故の遠因…「日勤教育」

 福知山線脱線事故では、事故を起こした運転士が直前に停車駅でオーバーランし、車掌にミスを軽減して指令所に報告するように促していた。

 この隠蔽の背景には、ミスをした社員に課す「日勤教育」と呼ばれる懲罰的な社員教育があったとされている。事故後、JR西では事故に至らないオーバーランなどの大半のミスは、すでに懲戒対象から外した。

 ただ、依然として、責任を問う風潮が残っているとする声も根強く、JR西は事故に至るミスも含め、ヒューマンエラーの非懲戒に踏み切り、体質改善を図る。

 今後、社員に対し、ミスをありのままに報告することを促し、的確な再発防止策につなげていく考えだ。

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