露爆撃機撃墜

ロシア、パイプライン建設交渉停止を表明 トルコ経由欧州へ天然ガス

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領は11月30日、トルコ軍がロシア空軍機を撃墜したのは、トルコがイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の支配領域から石油を密輸する経路を守るためだった-との見方を示した。露大統領府が、パリでの記者会見の内容を公表した。ロシアは同月24日の撃墜以降、トルコが石油密輸などを通じてテロ組織に協力していると主張し、同国を激しく批判している。

 プーチン氏は「イスラム国などのテロ組織からトルコ領に大量の石油が流れていることについて、さらなる証拠を得た」と発言。トルコへの石油輸送経路を破壊させないために撃墜したと考える「さまざまな根拠がある」と語った。

 露主要メディアによると、トルコのエルドアン大統領はイスラム国からの石油密輸を否定し、その証拠があるのなら、大統領職を辞任してもよいと訴えた。

 ロシアは撃墜を受けて対トルコ経済制裁を発動。1日にはトルコ経由で欧州に天然ガスを輸出するパイプライン建設計画の交渉を停止する方針を明らかにした。露国防省筋は、シリアでの空爆に参加するスホイ34戦闘爆撃機が初めて、空対空ミサイルを装備して出撃したと明らかにした。