「最高司令官」の移譲には触れずとも、きっぱりと、軍は自分が掌握すべきだと父に突き付けたのだ。
それから間もない、12月24日に軍中隊長会議が招集される。席上、日成は老体を引きずってマイクの前に立ち、「金正日同志を人民軍最高司令官に推戴(すいたい)する」と宣言した。
正日の宿願が実った瞬間だった。同時にまた、軍部を正日色に染め上げるための粛清の始まりでもあった。=敬称略
(龍谷大教授 李相哲)
「最高司令官」の移譲には触れずとも、きっぱりと、軍は自分が掌握すべきだと父に突き付けたのだ。
それから間もない、12月24日に軍中隊長会議が招集される。席上、日成は老体を引きずってマイクの前に立ち、「金正日同志を人民軍最高司令官に推戴(すいたい)する」と宣言した。
正日の宿願が実った瞬間だった。同時にまた、軍部を正日色に染め上げるための粛清の始まりでもあった。=敬称略
(龍谷大教授 李相哲)