同社は、有線式クワッドコプターで、飛行に邪魔にならないようにするケーブルの収容方式を考案した。特許明細書では、回転翼の周囲に枠を設け、そこにケーブルを下の方に向かって円筒もしくは円錐形状になるように巻き、順次繰り出されるようにして目的地へ向かう機構を説明している。円錐形状にすると推力が上がるため、ケーブル分の荷重に対して一定の浮力増強効果があるようだ。
比較的安定的な飛行ができるクワッドコプターの性質と有線式を組み合わせることで、無線通信環境が悪く、しかも樹木などの障害物がたくさんあるような場所でも、着実に目的地へと向かうことができそうだ。(原田成樹)