テクノロジー最前線

最新特許から探るドローンの未来 三菱重工「羽ばたき型」、富士重工「有線式」で出願

【テクノロジー最前線】最新特許から探るドローンの未来 三菱重工「羽ばたき型」、富士重工「有線式」で出願
【テクノロジー最前線】最新特許から探るドローンの未来 三菱重工「羽ばたき型」、富士重工「有線式」で出願
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 コンピューターで制御された4つの回転翼で姿勢制御を行う無人航空機(ドローン)。用途の幅広さから急遽、悪用を防止する航空法改正まで行われるほどのインパクトを与えたが、無人航空機は封印していてはもったいないテクノロジーの一つだ。最新の特許公開情報などから、開発動向を探った。

鳥に近い自然な飛び方を

 約50年ぶりの国産旅客機としてMRJを開発中の三菱重工業(東京)が、特許明細書「航空機、及び、航空機の動作方法」(11月2日公開)で、羽ばたき型の無人航空機について技術を特許出願している。

 羽ばたき型は、文字通り鳥のように羽ばたくタイプの航空機。人が乗る航空機ではB787やA380などに代表される固定翼か、ヘリコプターなどの回転翼が主流だが、特許明細書によると、羽ばたき型は「静粛性、低視認性、擬態性」などの観点から期待されているという。確かに、外観まで含めて鳥に擬態すれば、敵の監視の目もくぐり抜けられるかもしれない。具体的には、左右の羽の動きを、本物の鳥のように動かせるようにすることで、急旋回など飛行の自由度を高める。

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