大阪維新幹部は「共産党がフル稼働で自民党を応援してくれた結果だ。街頭では彼らの運動ばかりが目立っていた」と勝因を分析。保守層が自共共闘に反発したとの見方だ。実際、産経新聞社の出口調査では自民党推薦の市長選候補は共産党支持層の74%に浸透していたが、自民党支持層は64・8%しか固め切れていなかった。
「大阪の民主主義と住民自治を取り戻すための立場を超えた共同がいっそう発展したことは今後に生きる財産だ。今回の戦いで得たさまざまな教訓、財産を新たな戦いに生かしたい」
共産党の山下芳生書記局長は24日の記者会見でこう強がったが、日米安保条約や天皇制などに関しても後ろ向きな価値観を持つ共産党を警戒する声は野党内ですら収まる気配はない。
民主党の前原誠司元外相は14日のテレビ番組で、「シロアリみたいなものですよね。協力をしたら、土台が崩れていきますよ」と共産党を激しく批判した。そして「『大きな野党の家』を、共産党が主導するんじゃなくて、民主党が中心となって作っていくことが大事だ」と訴えた。
志位氏から熱視線を送られている岡田氏も26日の記者会見で「『国民連合政府』が前提となっている限りは物事が進まないということは前から申し上げている通りだ」と述べ、けんもほろろに突き放した。