国産米粉の利用促進 自給率向上へ料理教室や商品開発で

米粉の料理教室でみそカツを作る参加者ら。揚げ物の衣に使うとサクサクに仕上がる=栃木県小山市
米粉の料理教室でみそカツを作る参加者ら。揚げ物の衣に使うとサクサクに仕上がる=栃木県小山市

 国産米粉を使った料理教室の開催や企業による商品開発が広がっている。米粉利用でコメの消費が増えれば、食料自給率の向上につながる。国は今後10年で米粉の生産を現在の5倍に増やす計画で、消費の拡大に期待がかかっている。(平沢裕子)

小麦粉代わりに

 栃木県小山市で11月、市民や在勤者を対象にした米粉の料理教室が開かれた。作ったのはニンジンのポタージュやケーキなど4品。普通なら小麦粉を使う料理に米粉が使われている。メニューを考案した管理栄養士の隅田栄子さんは「米粉のケーキはバターなど油を使わなくてもしっとりする。ダマにならないのでスープにとろみを付けるのにも便利ですよ」と説明する。

 米粉を使った料理は初めてという参加者の池田恵さん(53)は「あまりなじみがなかったが、いろいろな料理に手軽に使えるんですね」と満足そうに話した。

 同市は地元産の米粉を広く利用してもらおうと平成21年から料理教室を実施。当初は年5回の開催だったが、希望者が多く、23年から10回に増やした。同市農政課の大島弥生さんは「昔ながらの米粉は粒が大きく用途が限られていたが、製粉技術の進歩で微細粉で上質の米粉が生産され、いろいろな料理に使えるようになった。料理を提案することでもっと食べてもらえれば」と期待を寄せる。

麺はもちもち

 コメの消費拡大で自給率を上げたい国は、米粉の利用を推進している。農林水産省が21年に立ち上げた「米粉倶楽部」には、現在1340の企業・団体が参加。これまでに千を超える米粉商品が登録されており、ホームページ上で「合鴨米粉のシフォンケーキ」「仙台あおばう米麺」などさまざまなスイーツや麺などを紹介。米粉を使ったレシピも掲載している。

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