成績優秀者に池田さんら3人 第1回ひろしま和食料理人コンクール

 広島の食文化の発展とブランドイメージの向上を目指し、県が初開催した「第1回ひろしま和食料理人コンクール」の最終審査が29日、広島市西区の広島酔心調理製菓専門学校で開かれ、3人が成績優秀者に選ばれた。今後、国内外の県主催イベントで「広島の和食」を披露し、広島の食の魅力を国内外に発信する。

 コンクールは40歳以下の県内料理人を対象に実施。タイやカキ、レモンなど県産食材を使った汁物、焼物、煮物、酢物の4品で競った。事前審査には89人が参加し、趣向を凝らした料理の書類審査などを経て、24~40歳の10人の男性が最終審査に臨んだ。

 10人はタイの皮をアクセントに使ったり、薄くかつらむきにした大根を使ったりするなど、自らの技を生かし、彩りにも趣向を凝らしながら取り組んだ。

 成績優秀者に選ばれた3人は、大竹市の手すき和紙を使ったマダイのキノコ包みなどを作った「日本料理 魚池」(大竹市)の池田将訓さん、ワタリガニと春菊の汁物などを作った「ホテルグランヴィア広島」(広島市南区)の刀根義人さん、カキと大根、ギンナンの煮物などを作った「石亭」(廿日市市)の稲葉篤紀さん。

 今回のコンクールは食の魅力向上事業として行われた。昨年からは西洋料理のコンクールが行われており、第1回の入賞者3人はすでにフランスの料理店で修業しており、数年後には県内に戻って広島の食文化の向上、県内外への発信を目指すという。

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