浪速風

憲法改正に踏み出すべきだ

昭和30(1955)年秋、左右の社会党が統一して日本社会党が結党されたのに続いて、保守の自由党と日本民主党が合体して自由民主党が誕生した。以後、日本の政治は、自民党が政権を握り、社会党が野党第一党という「55年体制」が長く続いた。

▶自由党の緒方竹虎は「政局の安定は現下爛頭(らんとう)の急務」と保守合同を呼びかけた。「爛頭」はおそらく漢書の「焦頭爛額(しょうとうらんがく)」から取ったのだろう。「火事を消すために頭を焦がし、額をただれさす」。それほど事態は切迫している。社会党の統一に危機感を抱き、裏では怨念、確執が渦巻いていたが、主義主張を超えて大同団結した。

▶立党宣言は冒頭に「政治は国民のもの、即ちその使命と任務は、内に民生を安定せしめ公共の福祉を増進し、外に自主独立の権威を回復し、平和の諸条件を調整確立するにある」と謳(うた)う。60周年を迎え「1強」とされるほどの支持がある。ならば党是である憲法改正に着手すべきではないか。