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TPP大筋合意で著作権「非親告罪化」 同人誌やコミケの取り締まりは厳格化するのか?に弁理士が答える

 「実際の合意には『商業的規模の著作物の違法な複製等を非親告罪とする』とあります。商業規模ということだと、ある程度商売として成り立たないといけないということになるので、コピーしたら即摘発ということは、ちょっとできないのではないかなという話です」

 「それからただし書きとして、『市場における原著作物の収益性に影響を与えない場合はこの限りではない』とあります。ちょっとわかりにくいのですが、ただし書きはコミケ文化等を守りたいと日本が強引に入れたということです。今回、非親告罪に懸念を表明していたのは、日本と、理由は分からないがベトナムだけだという話です。『市場における原著作物の収益性に影響を与えない』というのは、同人誌が売れることによって、元のコミックが売れなくなるということまでなれば話は別だが、そうでなければ事実上容認しましょうという考え方ということです。そういった意思によって、当初、噂などでいわれていたコミケは終わってしまうんじゃないかというような恐れはだいぶ減ったのではないかという風に言われています。そういった懸念を表明していた、コミックマーケット準備会や容認する立場の漫画家さん等もとりあえず安心かなというコメントを出しているという状況です」

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