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TPP大筋合意で著作権「非親告罪化」 同人誌やコミケの取り締まりは厳格化するのか?に弁理士が答える

 「TPPは複数の合意事項があるが、知的財産分野に関しては第18章で取り上げている。著作権に関する合意事項の項目としては、『オンライン著作権侵害の防止』と『著作権』という項目で合意が発表されている。保護期間と非親告罪化を中心に話をしたいと思います」

「ネットの温床対策」は日本が主張

 「オンライン著作権侵害の防止とは、ネット上にいろんな著作権侵害コンテンツが蔓延(まんえん)し、違法ダウンロードや違法コピーなどで侵害の温床になっていて、その対策を取らないといけないということ。権利者側がプロバイダーやインターネット掲示板の管理者などに連絡し、事業者が内容自体を削除するとか、違法に侵害している人の情報を提供するなどをやりやすくするために賠償免責を与えようという制度。わが国では、2001年にすでにプロバイダー責任法、プロバイダー責任制限法という法律が規定されていて、そういった削除や情報提供などを促すとともに、そういうことを行った場合に侵害者に対する損害賠償を免責されるということが規定されている法律。今回の規定については、日本が盛り込むことを主張したと、内閣官房では説明していました。日本ではすでに担保済みだが、今回の合意を受けてなんらかの改定の可能性もあるかもしれません」