藤原竜也+本仮屋ユイカ、「とりあえず、お父さん」新境地開くコメディー

「ミュージカルもやりたい」という本仮屋ユイカに「僕はどうかなぁ」と藤原竜也は苦笑い(福島範和撮影)
「ミュージカルもやりたい」という本仮屋ユイカに「僕はどうかなぁ」と藤原竜也は苦笑い(福島範和撮影)

 シェークスピア劇などで重厚な役柄の多い藤原竜也(33)がニール・サイモンと並ぶ喜劇の名手、英アラン・エイクボーン作「とりあえず、お父さん」で海外コメディーに初挑戦する。相手役は久々の舞台となる本仮屋ユイカ(28)。ともに新境地となる作品で、「藤原さんは天才過ぎてまねできない」「よう言うわ」と2人は笑い、支え合う。

 舞台は1960年代のロンドン。グレッグ(藤原)は出会ったばかりのジニィ(本仮屋)に夢中。ジニィには不倫相手、フィリップ(柄本明)があり、関係を清算しようと、妻のシーラ(浅野ゆう子)と住む自宅に会いに行く。事情を知らずに先回りしたグレッグは、夫婦がジニィの両親と思い込み、結婚話を持ち出す。誤解とすれ違いの顛末(てんまつ)はどうなるか。演出は劇団東京乾電池出身の綾田俊樹。

 ジニィは「大胆で気が強く、あの時代に女性として自己実現も目指していた。今、演じても古くない」と本仮屋。対するグレッグは純朴で「彼女を救おうと引き戻そうとする」(藤原)癒やし系。現代にも通じるカップルの形でもある。

 その「日常のリアリティー」を出すのに藤原は考え込む。緻密に笑いを作るコメディーは「これまで手を出したことのない分野で、面白い発見があるけれど、戸惑いや緊張もある」。一方、テレビのレギュラー番組を卒業したことで念願の舞台がかなった本仮屋はすべてが新鮮で面白い。「何でも聞くので『お前だけ能天気』って言われてます」