スポーツ異聞

名将・鶴岡一人は言った…「グラウンドには銭が落ちている」 神聖な職場を「賭場」にした残念な選手たち

「グラウンドにはゼニが落ちている」。南海監督時代、選手に野球で汗を流せと繰り返した名将、鶴岡一人氏
「グラウンドにはゼニが落ちている」。南海監督時代、選手に野球で汗を流せと繰り返した名将、鶴岡一人氏

 プロ野球選手にとって自軍の球場は、たとえ2軍選手であっても神聖なる職域である。しかし、そこが「賭場」になっていたとしたら、ファンでなくとも驚愕するしかない。「盟主」巨人を舞台にした野球賭博で、問題の3選手を含めた複数の選手は数年前からさまざまな賭け事を行い、常態化していたという。以前からネット上にプロ野球関係者の賭け事にまつわるダーティーな噂があった。今後、新人教育は厳しさを増すと思われるが、球界に長く在籍するベテランやコーチでさえ甘い誘惑の罠にかからないとは限らない。

賭けマージャンという出来心

 巨人の一部選手がはまっていた賭けマージャンなどの賭け事は、サラリーマン社会でも決して無縁ではない。仲間内のマージャンで昼メシや物品を賭けることはまれで、実際にはお金が行き来することが多い。レートによっては高額の金が動くことはマージャンをする者なら誰もが知るところだ。一連の野球賭博問題で「仲間内の賭けマージャンは賭博に当たらないのか」という疑問を抱く愛好家もいるはずだ。

 賭博は、刑法185条に定められているが、犯罪との明確な線引きとなると意見が分かれるところだ。ただ、賭けるものが現金になると「違法」と解釈されるようだ。家族や同僚と賭けマージャンをしていて賭博として摘発されることはまれだが、ギャンブル好きで知られる漫画家が数年前、東京都内の「雀荘」でマージャンに興じていると、店に突然、踏み込んできた署員に賭博の現行犯で捕まった。本人に賭博の認識はなく、賭けのレートも高くなかったため、「グレーゾーン」の賭けマージャンを巡って論議を呼んだ。

会員限定記事会員サービス詳細