佐橋佳幸、32年の軌跡たどるアルバム 大滝詠一の未発表曲も収録

人脈が「どんどん広がっている」という佐橋佳幸
人脈が「どんどん広がっている」という佐橋佳幸

 デビュー32年のミュージシャン、佐橋佳幸(54)が今月、自身の軌跡をたどる3枚組の最新アルバムをリリースした。タイトルは「佐橋佳幸の仕事(1983-2015)~Time Passes On~」。平成25年に65歳で死去したシンガー・ソングライター、大滝詠一の未発表曲を含む45曲を収録した。

 佐橋は昭和58年、バンド「UGUISS」でデビュー。その後、ギタリスト、編曲家、音楽プロデューサーとして活躍している。最新アルバムでは、自身が制作に携わった曲を年代順に収めた。中には、「ラブ・ストーリーは突然に」(小田和正)▽「TRUE LOVE」(藤井フミヤ)▽「HELLO」(福山雅治)-などの大ヒット曲も並ぶ。

 ボーナストラックとして大滝詠一の未発表曲「陽気に行こうぜ~恋にしびれて(2015村松2世登場!version)」を入れた。これはエルビス・プレスリーのカバー曲。「平成9年のドラマ主題歌『幸せな結末』の録音前の慣らし運転のようなセッションに呼ばれて、収録した曲です。これまで世に出ていなかった」と佐橋は振り返る。

 山下達郎(62)が新たにリミックスした曲「氷のマニキュア(2015REMIX)」や妻の松たか子(38)が歌う曲「未来になる」も収めた。最新アルバムはソニーミュージックのインターネットショップとタワーレコードで販売。佐橋は「32年の日本の音楽シーンの変遷が浮かび上がるようなリストになったと思います」と頬を緩めた。(竹中文)

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