業界の勢力図にも影響か
知財高裁に持ち込まれるサントリーとアサヒの争いがどう決着するのか-。
今回、成分に関する特許だけに、その「進歩性」をどこまで判断するかは予断を許さない。また、ビールの成分が同じでも最終的には「味」「飲み口」といった主観的な要素が大きいだけに、なおさら特許侵害の線引きは難しいとされる。知財高裁での逆転は果たしてあるのか。ビール系飲料の市場が縮小するなか、酒税がかからず収益性の高いノンアル飲料の主導権争いは業界の勢力図にも影響しかねない。引くに引けない法廷闘争の行方が注目されている。