解答乱麻

教師力は算数の教え方で分かる TOSS代表・向山洋一

 国の事業や予算について、点検する会議(行政事業レビュー)に出席した。会計、予算の専門家の中に1人、教育現場の教師が招かれた。

 これまでの教育予算の流れは「クラスの人数を少なくする」ということであり、年々、学級の子供の数は減っていた。

 さらに、それとは別に、とりわけ問題のあるテーマ、例えば、離島であったり、外国人が多かったり、特別支援の子のクラスの設置などに加配する教師のことが検討されてきた。

 以上のことは、とても大切なテーマであった。しかし、この方向をずっと続けるわけにはいかない。クラスの人数が少なくなればなるほど、教育の効果があるとはいえないからである。

 クラスの人数が少なければ少ないほど教育効果があるのであれば、僻地(へきち)、離島などで担任一人、子供一人の学級の子は、学力テストなどで高得点をとるはずだが、そうはならない。学級は、集団があってこそ、教育効果が高い面もあるからである。

 さらに、問題なのは、教師の指導力の質である。

 私は、日本教育技術学会の会長をしているが、5年間にわたり、「中学入学時の学力調査」をしてきた。

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