江戸期の小豆島絵図解説、土庄町に歴史ファンら100人

 香川県土庄町に残る江戸時代の「慶長小豆島絵図」と「正保小豆島絵図」についての説明会が同町の町総合会館で行われ、歴史ファンら約100人が訪れた。

 両絵図は江戸幕府が大名などに命じて提出させた国絵図の下図とみられ、いずれも10月に県の有形文化財に指定された。

 「慶長小豆島絵図」(縦約1・7メートル、横約2・2メートル)は慶長10(1605)年の作製。地形の特徴をうまく捉えた絵図で、当時の4集落を「組」で表している。

 「正保小豆島絵図」(縦約1・3メートル、横約1・6メートル)は正保年間(1644~48年)の作製。1里6寸(2万1600分の1)の縮尺基準で道や集落などが詳細に示され、港付近の水深などの情報も表記している。

 説明会では両絵図が公開され、徳島文理大の橋詰茂教授と東亜大の礒永和貴准教授が「絵図や(江戸期の庄屋に残る)古文書から江戸幕府が小豆島をいかに重要視していたかがうかがえる」と説明。

 礒永准教授は「絵図にある記号から海岸の地形を知る際、漁師が陸地の高い山や建物の方向と角度から海上での現在位置を把握する航海術の手法を利用したことが推測される」と分かりやすく解説した。

 絵図を見学した同町の岡上峰康さん(69)は「貴重な史料なので関係者には大切に管理、保存してほしい」と話した。