浪速風

怪物の早すぎる死

ラグビー日本代表の五郎丸歩選手のディナーショーのチケットが30分で完売したそうだ。すごい人気だが、ラグビー界の世界的スターといえば、ニュージーランドのジョナ・ロムー選手だった。1995年のW杯南アフリカ大会を描いた映画「インビクタス/負けざる者たち」に印象的なシーンがある。

▶初出場の南アが決勝に勝ち進み、マンデラ大統領が側近と対戦相手のニュージーランドを話題にする。ロムー選手は196センチ、119キロの巨体で100メートルを10秒台で走り、「暴走機関車」と呼ばれた。大会最多の7トライをあげている彼を「止められるのか?」と尋ねる大統領の表情が曇る。

▶結果は南アが優勝するのだが、ロムー選手の突進を2人、3人がかりでタックルする迫力は演技と思えなかった。そんな怪物が病魔におかされ、40歳の若さで亡くなった。この大会で日本はニュージーランドに145-17という大差で敗れた。ロムー選手は出場しなかったのに。