防衛最前線(47)

空自新輸送機C2 積載量も航続距離もC1の3倍超 離島防衛やPKOでの活躍に期待

【防衛最前線(47)】空自新輸送機C2 積載量も航続距離もC1の3倍超 離島防衛やPKOでの活躍に期待
【防衛最前線(47)】空自新輸送機C2 積載量も航続距離もC1の3倍超 離島防衛やPKOでの活躍に期待
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 「広さ、速さ、使いやすさ、操縦のしやすさが現在の『C1』より格段に進化している。優れたリニューアルだ」

 中谷元防衛相は10月28日、岐阜県各務原市の航空自衛隊岐阜基地と隣接する川崎重工業岐阜工場を訪れ、空自の次期主力輸送機「C2」に搭乗し、記者団にこう感想を述べた。

 C2は平成28年度末の開発完了を目指し、目下、最終的なテストフライトを重ねている。防衛省は30年度までに10機を導入する計画だ。空自幹部は「C2の導入により、離島防衛や災害派遣活動、国連平和維持活動(PKO)などでの任務の効率が飛躍的に向上するはずだ」と期待を寄せる。

 空自は現在、主力輸送機として国産の「C1」と米国製の「C130H」を運用している。国産初のC1は最大積載量8トンで、航続距離は約1700キロ(3トン積載時)にとどまる。

 一方、怪力を誇るギリシャ神話の英雄「ハーキュリーズ」の愛称を持つC130Hの最大積載量は約20トン、航続距離は約4000キロ(5トン搭載時)でC1を大きく引き離すが、老朽化による退役が迫っている。

 南西諸島の防衛力強化の必要性や空自の海外派遣任務の増大などもあり、迅速かつ大量輸送が可能な新たな輸送機の導入は喫緊の課題となっている。

 C2の積載量はC1の3倍以上の約30トンとされる。C1やC130より機体の全長を10メートル以上長くすることで、貨物の積載スペースを確保した。陸自の96式装輪装甲車や機動戦闘車も搭載できる。

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