浪速風

「武器を取れ!」の覚悟はあるか

フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」はフランス革命時に、オーストリアへの宣戦布告に際し、国境の町に集結した部隊を鼓舞するために作られた。「この戦争は不正な侵略に対する自由な国民の正当防衛だ」という布告の内容に感動した部隊の大尉が一夜にして作詞作曲したという。

▶「武器を取れ!」というリフレインがある。スポーツの国際試合などで演奏されると、観衆はこの部分で腕を突き出し、声を張り上げる。パリで起きた同時多発テロで、「戦争状態」を宣言し、犯行声明を出した過激組織「イスラム国」を「打倒する」と述べたオランド大統領の演説の後、上下両院議員が国歌を熱唱した。

▶「テロとの戦い」に心を一つにしたに違いない。かつてアフガニスタンで戦死した仏兵士の国葬で、当時のサルコジ大統領が言った。「フランスは他の国とは異なる。国連安保理常任理事国である。世界の平和に責任がある」。日本にその自負と覚悟はあるだろうか。