黄金のアフガニスタン

内戦による破壊、略奪…命がけで守られた「黄金の秘宝」 国立博物館・前館長に聞く

【黄金のアフガニスタン】内戦による破壊、略奪…命がけで守られた「黄金の秘宝」 国立博物館・前館長に聞く
【黄金のアフガニスタン】内戦による破壊、略奪…命がけで守られた「黄金の秘宝」 国立博物館・前館長に聞く
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 古来「文明の十字路」として栄えたアフガニスタン。インドの北西に接し、シルクロードを通じて日本ともつながりの深い国だ。首都カブールにあるアフガニスタン国立博物館には古代ギリシャやローマ、エジプト、インド、中国との交流などがうかがえる貴重な考古遺物が数多く収蔵されていたが、ソ連侵攻(1979年)とその後の内戦、イスラム原理主義勢力タリバンの支配下において、略奪と破壊が繰り返された。2001年にはタリバン政権がバーミヤンの大仏を破壊、世界を震撼させる。同館所蔵の名宝も、永遠に失われたと考えられてきた。

 しかし実は、勇気ある館員らが秘密裏に持ち出し、命がけで守った秘宝があった。1978年にソ連の考古学者によって発見された遊牧民の遺跡「ティリア・テペ」の黄金の品々-通称「バクトリアの黄金」だ。2004年にようやくそれらの存在は公にされ、来年、九州国立博物館(福岡県太宰府市)と東京国立博物館(東京都台東区)で開催される特別展「黄金のアフガニスタン-守り抜かれたシルクロードの秘宝-」(産経新聞社など主催)において、日本で披露される。

 きらめく黄金の秘宝の裏に、どんなドラマがあったのか。当事者のひとり、オマラ・ハーン・マスーディー前館長に聞いた。(黒沢綾子)

--博物館の貴重な文化財を隠したのは、駐留ソ連軍の撤退が完了する1989年のことですね

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