■「国に任せるべきだ」「メリットは?」
都は17日、平成26年度に都の意見や要望の窓口「都民の声」に寄せられた内容をまとめた年次報告を公表した。報告などによると、最も多く寄せられたのは、舛添要一知事が力を入れる「都市外交」についてで、全体の1割を超える2万2186件。そのうち約2万件は26年7~8月に集中しており、7月の韓国訪問に関する批判的な意見が大半だったという。
26年度に寄せられたのは、総合窓口と各局の窓口を合わせた20万4416件で、前年度より18・4%増加した。
分野別にみると、都市外交に次いで「知事への声など」が7005件、2020年東京五輪・パラリンピックについてなど「スポーツ」2548件の順となった。
都市外交については、都の姉妹友好都市、北京、ソウル、ベルリンなどへの知事の出張に対し、成果や必要性を問う声が多かった。
特に都知事として18年ぶりに招待を受けた7月の韓国訪問では、ソウル市長らに加え、朴槿恵(パク・クネ)大統領とも会談。歴史認識など難しい問題を抱える国への訪問で、「外交は国に任せるべきだ」「都にとってメリットはあったのか」といった意見が寄せられたという。