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「体の不自由な人の手助けをしたい」。純粋な少年の澄みきった心は、重病を装った27歳の男の卑劣な犯行によって踏みにじられた。男は男子高校生を身障者用トイレに連れ込み介助を頼むと、おもむろに下半身を露出し、局部をなめさせたのだ。茨城県土浦市で起きたこの事件。男は準強制わいせつ容疑で逮捕されたが、過去に逮捕歴があり、捜査関係者の間で「チューブマン」と呼ばれていた。そんな男が編み出した驚きの手口とは…。
白昼の市役所で
10月25日の昼前、JR常磐線土浦駅(茨城県土浦市)に直結する同市役所の2階にある「市民ラウンジ」。
同県美浦村の無職の男(27)は、辺りを見回して「獲物」を物色していた。日曜日とあって、ラウンジには自習をする高校生や談笑する市民らであふれていたに違いない。男が狙いを定めたのは、机に座って1人で勉強をしていたおとなしそうな男子高校生だった。
「自分は知的障害者なんですが、5階に上がりたいので手伝ってもらってよいですか」
男子高校生は男の頼みを快諾し、よろめく体を支えながらエレベーターで5階へと案内した。この時点では、不審な点は感じられなかったのだろう。男子高校生は礼を言う男と別れ、2階に戻り、再び勉強に没頭した。