【パリ同時多発テロ】「過剰反応こそテロの狙い」池内恵・東京大学准教授(1/2ページ) - 産経ニュース

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パリ同時多発テロ

「過剰反応こそテロの狙い」池内恵・東京大学准教授

池内恵(いけうち さとし)・東京大学先端科学技術研究センター准教授(本人提供)
池内恵(いけうち さとし)・東京大学先端科学技術研究センター准教授(本人提供)

 テロをめぐって今、「拡大」と「拡散」が起きている。中東では政治的な無秩序状態がいくつも生じ、「イスラム国」をはじめ、ジハード(聖戦)勢力が領域支配を拡大している。そして、そこを拠点にして世界に発信されるイデオロギーに感化され、テロを起こす人々が拡散していくメカニズムができてしまった。

 自発的なテロに加わる人物の戦闘能力も上がっている。勧誘されるわけではなく、勝手に中東に赴き、実戦の中で学ぶ者が増えている。中東地域はその軍事訓練の場を提供している。(国際社会は)この混乱を治めなければならない。

 ただ、軍事的に対処したり、政治的に追い詰めたりすると、短期的には、ジハード勢力が、自らを圧迫してくる勢力の社会を狙ってテロを起こす方向にいく。テロは基本的には防げないし、特に個人や小組織が自発的に行う分散型のテロは、摘発や予測が難しい。