ローカル局だより

詩人のように優しく…群馬テレビアナウンサー 淵上詩乃さん「心伝える大切さ胸に」

【ローカル局だより】詩人のように優しく…群馬テレビアナウンサー 淵上詩乃さん「心伝える大切さ胸に」
【ローカル局だより】詩人のように優しく…群馬テレビアナウンサー 淵上詩乃さん「心伝える大切さ胸に」
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群馬に淵上あり!

 今年、アナウンサーとなって20年目。群馬を代表する女子アナといえば、間違いなくこの人だろう。

 「心で伝える、心を伝える」をモットーにカメラとマイクの前に向かってきた。その自信は揺るぎないものに映る。

 「いえいえ、まだまだ未熟ですよ。今も伝える仕事の大変さを日々感じるし、私自身、聞く力をもっと養っていかないといけないと思っています」と謙遜する。

 長年、音楽番組『J-POP』(2009年3月終了)を担当したこともあり、「それを見ていた人が入社してきたり、仕事先で声をかけられたりして、月日は感じますね」と柔和な笑顔で語る。

 今の担当番組のひとつに、県内の経済情報を取り上げる「ビジネスジャーナル」(金曜夜10時)がある。

 「県の幹部や企業経営者ら、そうそうたる人たちからお話をうかがうのですが、『話しやすい人だった』と言われるのが一番うれしいですね。先日、インタビューしたある社長は『普通の会話のように話せた』と喜んでいただきました」

 テクニックだけではない、これまでの経験と日頃の鍛錬が生かされた証拠だろう。

 「10年前の私なら、できないことだったと思います。やはり、人間としても成長して経験を積み、その人の気持ちに立つことを心がけ、その大切さを感じてこれたのかな、と」

学生時代はラクロスに熱中

 中高ではバレーボール、大学ではラクロス部の主将として活躍したスポーツウーマンだ。

 「ラクロスでは、攻めも守りも走りも…というセンターがポジションでした。この仕事を志したのは、1989年のベルリンの壁崩壊をテレビで見たとき、『歴史が動く瞬間を伝えられる仕事がある』と思ったのが最初です。大学の就職活動時には、自分がスポーツで経験した感動を言葉で伝えられるアナウンサーにぜひなりたいと思うようになりました」

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