排泄、体臭…介護の「臭い」どうケアする? 換気や家事の工夫で快適にすごすには…

排泄、体臭…介護の「臭い」どうケアする? 換気や家事の工夫で快適にすごすには…
排泄、体臭…介護の「臭い」どうケアする? 換気や家事の工夫で快適にすごすには…
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 表立って話題にしにくいが、尿や便、体臭など介護の際の臭いは介護する人、される人双方にとって、大きなストレスになる。臭いが原因でケアがおろそかになると、認知症を悪化させてしまう場合もあるという。洗濯や掃除を工夫して、快適な空間づくりを目指したい。(戸谷真美)

 川崎市に住む江藤真裕美さん(67)=仮名=は、自宅で実母の和子さん(87)=同=の介護をして5年目だ。「今はおむつを使っているけれど、以前は1日に何度もトイレの失敗があって大変でした」

 和子さんは、会話はできるが、体が思うように動かない。「年中掃除してるのに臭いが取れなかった。トイレが玄関のそばにあって、お客さまは呼べないし、私自身も家に帰るのが憂鬱だった」

 夜中も介助で眠れず、真裕美さんは一時「介護うつ」の状態に。「一時は『死んでほしい』とまで思ってしまった。実の母でさえこうなのだから、義理の親を看(み)ている人はもっと大変だと思う」と打ち明ける。

 排泄(はいせつ)にまつわる介護の悩みは深刻だ。香りが人の心理に与える影響などを研究している杏林大医学部の古賀良彦教授は「排泄ケアは本能的な嫌悪感に加え、やりがいも感じにくい。ビタミン剤などを服用していると、臭いもきつくなるので、介護者には相当な負担になる」と指摘する。

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