東京のITベンチャー「ボクシーズ」と米ラスベガスのベンチャー「プットメニュー」は、飲食店のメニューを自分のスマホアプリで日英中の3カ国語で表示し、そのまま注文もできるシステムを開発した。テーブルに備えたシート状ビーコン(小型電波発信器)が顧客の位置を把握し、注文の処理と併せ接客をスピーディに行う。言葉の不自由な訪日外国人客(インバウンド)らへの対応が迅速化し、2020年東京五輪を控え旺盛なインバウンド需要の取り込みに役立てられる。
アプリで注文、位置把握はビーコンで
利用者は専用のアプリを自分の端末に導入する。日英中国語のメニュー(写真付き)を見て、好みの料理をボタン一つで注文。日本語が分からない外国人でも思い通りのオーダーができる。
システムの核はA4サイズのシート状の「ペーパービーコン」。上に置いたスマホを認識し、テーブルごとといった狭い範囲の位置情報を注文内容とともに店側に電波を使って送信。店側では、どのテーブルからどんなオーダーがあったかが容易に把握できるわけだ。
メニュー説明では、イスラム教徒が食べても良いことを示すマークを明記できる仕組み。また11月中には3カ国語に加えてフランス語やタイ語など計10言語に増強する予定。