衝撃事件の核心

闇売買で広がるやせ薬マジンドール 依存性高く副作用も… 自由診療の穴くぐり安易な処方が横行

 ところがネット上には「150センチ42キロスタート」「今年中に50キロを切るのが目標です!」など、およそ高度肥満患者とは思えない利用者の書き込みが並んでいる。保険はきかなくても医師の判断で処方される「自由診療」が広がっている実態が伺える。関係者によると、内科や美容外科で安易に処方されている実態があるという。

 麻薬取締部の担当者はマジンドールについて、「覚醒剤の代替物として利用する人は少なく、純粋にダイエットのためほしがる人が多い」とみる。そのうえで、「医師は基本的には患者の健康状態をみて処方の可否を決めるべきだが、患者が求めれば明確な制限はなく処方できてしまうのが実情」と指摘。自由診療が悪質な錬金術になってしまうかはひとえに医師のモラル次第のようだ。

 ネットの書き込みには「3日目でひどい鬱症状」「倦怠感、吐き気に襲われダウン」「健康的とはいえません」といったものもあった。

 薬物に詳しい小森栄弁護士は「自由診療の名の下で頻繁に向精神薬を処方している医師が、どこまで患者のリスクを真剣に検討しているかは未知数」と指摘。「向精神薬は健康に一定のリスクを伴う。向精神薬と自由診療の問題は医学界で検討を進めるべきだ」と話している。

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