防衛最前線(46)

防衛駐在官 40カ国に計59人 最前線で軍事情報の収集・分析を担うエリート自衛官たち

 今年7月にはインドを3人態勢に増員したほか、オーストラリアも近く3人態勢に強化する。政府は両国に対し、昨年4月に閣議決定した「防衛装備移転三原則」に基づき海上自衛隊の救難飛行艇「US2」や最新鋭潜水艦「そうりゅう」の輸出を目指している。現地での軍事的ニーズや兆候をいち早くつかむことも、防衛駐在官の重要な役割といえる。

 さらに昨年度は25年1月の在アルジェリア邦人殺害テロ事件を踏まえ、アフリカ7カ国への新規派遣も行われている。政府関係者は「世界の安全保障環境がめまぐるしく動く現代では、防衛駐在官の質と量がその国の防衛力に直結する」と指摘する。

(政治部 石鍋圭)