防衛最前線(46)

防衛駐在官 40カ国に計59人 最前線で軍事情報の収集・分析を担うエリート自衛官たち

【防衛最前線(46)】防衛駐在官 40カ国に計59人 最前線で軍事情報の収集・分析を担うエリート自衛官たち
【防衛最前線(46)】防衛駐在官 40カ国に計59人 最前線で軍事情報の収集・分析を担うエリート自衛官たち
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 政府は現在、世界40カ国と2代表部に計59人の「防衛駐在官」を派遣している。防衛駐在官とは防衛省から外務省に出向した自衛官で、諸外国の在外公館に勤務し、主に軍事情報の収集にあたる外務事務官を指す。自衛官としての階級を保持したまま任務に当たるため「制服を着た外交官」と称される。

 諸外国では「駐在武官」とも呼ばれる。派遣される駐在武官は各国とも大佐や中佐クラスが一般的で、日本も1佐の自衛官が中心。派遣国により将補や2佐、3佐も送り込まれている。

 防衛駐在官に求められるのは、情報収集・分析能力はもちろん、英語をはじめとする語学能力、カウンターパートと関係を築くためのコミュニケーション能力など幅広い。派遣期間は平均で3年ほど。夫人同伴のレセプションなども多いため、家族の理解も必須だ。

 防衛省幹部は防衛駐在官を派遣するメリットについて「一般の外交官よりも軍事情報へのアクセスが容易で、軍事情報の分析にもたけている。軍関係者同士の方が互いに信頼して関係を築けるという面もある」と説明する。

 現在は米国に6人、中国、韓国、ロシア、インドに各3人、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアに各2人、その他、30を超す国・地域に1人ずつ派遣している。