今こそ憲法改正を!1万人大会

詳報(4)完 ケント・ギルバート氏「米国人として断言する。9条は日本を弱い国にするためのものだ」

ケント・ギルバート氏の提言

 現憲法を作成したアメリカ出身のケント・ギルバートです。こんなに重要な会議でお話しする機会を与えられたことに感謝しております。

 今日は2つだけ重要なポイントをお話ししたいと思います。今の憲法には致命的におかしい点が2つあります。

 まず元首の規定がないということです。どんな組織でも代表者が必要です。国家でも当然です。代表者が明確でなければ相手にも迷惑がかかります。

 ただ当時、天皇が元首だとは憲法に書かれなかった。明らかに元首なのに「象徴」という言葉でごまかしたわけです。米国は天皇の処罰を行わず、象徴として残しましたが、元首にはしなかった。

 天皇のもとで日本人がもう一度結束するのは避けたいが、占領統治のためには天皇の権威を利用したい。象徴天皇とは、GHQ(連合国軍総司令部)の妥協の産物です。それが日本国憲法の元首の定めがないという致命的な欠陥として残っているわけです。

 私は今から25年前に、PHP研究所から「僕が見た日本国憲法」という本を出版いたしました。それほど売れませんでしたが。今、振り返って考えると「よくこんなこと書いたな」と思うんですけど、その中で「9条はそのままでも構わない」と書きました。

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