スポーツドリンクやレモンで歯が溶ける? だらだら食べは「酸蝕歯」のもと

 健康ブームでお酢を飲む人が増えているが、酸蝕歯の原因になるリスクがある。

 北迫助教によると、ダイエットのために毎日コップ2杯の黒酢を原液で飲んでいた女性は、酸が原因で前歯の象牙質が露出してしまった。ミカンを毎日、食べていた人が酸蝕歯になった例もあったという。

 和食に比べ、酸性度の比較的高い欧米の食文化が普及したり、スポーツドリンクなどのペットボトルを持ち歩く人が増えたりしたことに伴い、近年、酸蝕歯は増加傾向にある。北迫助教が平成25年、10~80代の男女1108人を対象に実施した調査では、4人に1人が酸蝕歯だった。

 ◆唾液や水、お茶で

 酸蝕歯を予防するには、歯を長時間、酸にさらさないことが大切だ。酸性度の高い飲食物をだらだら飲んだり食べたりするのはやめた方がいい。飲み物を飲む際、ストローを使うと歯への接触を少なくすることができ、予防につながる。

 また、唾液は酸を洗い流したり、中和する作用があるほか、含まれるミネラル成分がエナメル質を補修する。「食後にガムをかんで、唾液を出すようにするのも予防策になります」と北迫助教。酸性の飲食物をとった後に、水やお茶などを飲むのも有効だ。

 虫歯の予防には歯磨きが有効だが、酸蝕歯と診断されたり、疑いがあったりする場合は、酸性度の高いものを摂取してから30分~1時間空けて磨くようにする。食後は食品などに含まれる酸の影響でエナメル質が軟らかくなっているため、歯磨きをすると歯が削れてしまうからだ。

 北迫助教は「酸蝕歯は虫歯のない、きれいな口の中でも発症する。原因となる飲食物を把握し、しっかりと予防してほしい」と話している。

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