「番長」は将棋界のアイドル(2)

里見香奈さんは「生きる伝説」 でも負けてばかりはいられない 女流三段、香川愛生さん

イベントで将棋を指す和装の香川愛生さん。表情がりりしい=平成25年春、東京都品川区(日本将棋連盟提供)
イベントで将棋を指す和装の香川愛生さん。表情がりりしい=平成25年春、東京都品川区(日本将棋連盟提供)

 ファンの間ではAKB48になぞらえて将棋界のまゆゆとも呼ばれる女流棋士、香川愛生(かがわ・まなお)女流三段(22)。ところが愛称は、「番長」。将棋番組の視聴者アンケートがきっかけだった。ただし本人も「昔から勝ち気で男の子相手でも強気でした」。アイドル番長は、高みを目指して研鑽(けんさん)を積む毎日だ。   (聞き手 古野英明)

 --香川さんは一昨年、タイトル初挑戦で女流王将位を、あの里見香奈さん(女流三冠)から奪取されました

 香川 自分でもびっくりしました。当時里見さんは4冠。だれもが里見さんの防衛を予想し、私自身もそうなるんじゃないかなと思っていましたから。

 --どんな気持ちで臨んだのですか

 香川 最初に駒を並べたときは、人生でこんなに緊張したことはないというほど緊張しました。それが、いざ対局が始まると、普段通りに近い状態で指せている自分がいて…。初挑戦だったので、失敗してもいいと気楽な気持ちで楽しく将棋を指せたことがよかったんだと思います。

 --昨年は清水市代女流六段を相手に見事防衛。そして先月、今度は里見さんを挑戦者として迎えました。残念ながら敗れてしまいましたが、香川さんにとって、里見さんはどんな存在ですか

 香川 学年が2つ上なだけなのに、あちらは女性初の(プロ棋士養成機関の)奨励会三段の偉業を成し遂げた「生きる伝説」。素直に尊敬します。ただ同時に、同世代としては負けてばかりはいられないという気持ちも…。

 --ライバル?

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