秘録金正日(50)

「ウリ式社会主義」に引きこもり ゴルバチョフにまで見限られた金日成

 独自路線を突き進み、孤立を深める北朝鮮に対し、ソ連も中国も冷淡だった。両国とも北朝鮮の説得には耳を貸さずに、ソウル五輪に選手団を送り、韓国に急接近する。対話では国際社会の流れを押しとどめられないと悟った正日は、ラングーン爆破テロに続き、またもやテロという愚行に打って出る。=敬称略

(龍谷大教授 李相哲)

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