三越伊勢丹ホールディングス(HD)が9日発表した平成27年9月中間連結決算は、最終利益が前年同期比78.1%増の108億円となった。中国人観光客を中心とした訪日外国人向けの売り上げが前年に比べ3倍以上に伸びたことが貢献した。
売上高は5.5%増の6138億円、本業のもうけを示す営業利益は48.6%増の144億円だった。同日、東京都内で会見した大西洋社長は下期以降の消費動向について、「楽観できる状況にない」と話した。
28年3月期の業績見通しは、連結売上高が1兆3000億円から1兆3100億円(前期比3.0%増)、営業利益が350億円から370億円(同11.8%増)へとそれぞれ引き上げた。