あの現場は今

町田・同級生刺殺事件 「読モ」のクラスメートへの叶わぬ恋心…「うざい」で憎しみに一転し…

 少年は女子生徒の自宅を訪ね、殺害してしまう。「高校に入ってから無視されていると思いだし、腹が立った」と少年は後に語っている。

「あの場所」で…凶器を遺棄

 事件現場から北西に約1・5キロの山林に、凶器となった包丁は捨てられた。

 山林は少年が中学生の時に亡くなった父親が眠る墓地を見下ろせる場所だった。「少年は母親や家族とよく墓参りに来ていた」と、付近をよく知る男性は振り返る。

 現在、墓地の裏から山林に通じる道はロープとフェンスでふさがれている。その先は昼間でも薄暗い。

 父親の墓が見える場所に凶器を置きに来た理由について、少年は「懐かしい場所に何となく行った」と、捜査員に話したという。父親の墓前は彼の数少ない心のよりどころだったのかもしれない。

 「おとなしくて真面目」「自分の思いを伝えることがうまくない」。同級生や捜査関係者らは少年をこう評した。

 小学校までは友達と楽しく遊んでいた少年だが、父の死と前後して独り言を発しながら自転車を運転する姿が目撃されるようになる。所属していた野球チームは辞めた。「話し方がおかしい」などとからかわれるようになり、自分から話すことはなくなった。

 そんな少年に優しい言葉を掛けてくれたのが女子生徒だった。

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