世界文化賞

ロバート・ライマン氏(絵画部門)「絵の主題には興味がなくて、どう構成されているかに面白さを感じた」(2005年受賞時インタビュー)

【世界文化賞】ロバート・ライマン氏(絵画部門)「絵の主題には興味がなくて、どう構成されているかに面白さを感じた」(2005年受賞時インタビュー)
【世界文化賞】ロバート・ライマン氏(絵画部門)「絵の主題には興味がなくて、どう構成されているかに面白さを感じた」(2005年受賞時インタビュー)
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 第17回(2005年)世界文化賞の絵画部門受賞者、ロバート・ライマン氏(米国)のロングインタビューは次の通り。

 --あなたはジャズピアノを勉強するために、ニューヨークに移り住みました。新進のジャズ・ミュージシャンとしてのキャリアを絵画に向かわせたものは何だったのでしょうか

 「1952年、私はニューヨークに音楽を学ぶためにやってきました。レニー・トリスターノに師事して特にジャズを学ぶためでした。実際は、私はホーン奏者でした。ピアノ奏者ではなく、サクソフォンの演奏家でした。ニューヨークにやってきたのは、そこに音楽があるからです。絵画を初めて目にしたのは、ただの旅行者として美術館で見たときでしたが、ニューヨークではあらゆるものを見ました。そうしたらたちまち、ここを離れたくないという自分の気持ちに気づいたのです。それからというもの、絵を見れば見るほど、絵に対する関心は増すばかりでした。絵はどのように作られているのだろう、ということに興味をそそられました。それがすべての始まりです。今振り返ってみると、当時は意識していなかったものの、絵画は音楽以上に自分の性格に合っていたんです、つまり、音楽では演奏のとき他人を必要としますが、絵は一人でいいのです。そのことが私の感覚にマッチして、絵の方にますます関心を抱くようになったのだと思います」

 --ニューヨークではどういう絵をごらんになったのですか

 「それはもうたくさん見ました。セザンヌ、マチス、そしてピカソ。たいていはニューヨーク近代美術館(MoMA)でしたが、メトロポリンタン美術館にも行きました。あらゆるものを見ました。興味のある特定の画家の作品を見るというより、目にするものすべてに関心を持ちました」

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