LRT需要、平日1万6300人と予測 3年目収入9億9760万円 栃木

 宇都宮市は4日、市議会に対し、導入を進めるLRT(次世代型路面電車)計画で、国土交通省への申請に必要な利用者数などの需要予測や収支計画を説明し、平日利用者数を1日当たり1万6318人、年間運賃収入を開業3年目以降9億9760万円と見込んでいることが分かった。

 市LRT整備室などの説明によると、需要予測はこれまで最小需要と最大需要のケースに分けて公表していたが、申請に際しては、平面時速50キロ、高架時速70キロを想定していた車両の最高速度を40キロに設定。その上で、最小1万5229人、最大2万3200人としてきた平日利用者数を、申請時は1万6318人とする。

 平日利用者の目的別内訳は、通勤1万3357人▽通学1305人▽業務274人▽私事1382人。休日は業務82人、私事2764人の計2846人が利用すると見込んだ。

 LRT利用の定着率を開業年(平成32年度)に8割、2年目に9割、3年目以降10割と見込み、収益は開業年400万円、2年目7千万円とした。3年目以降は9億9760万円の収入に対し、経費7億8千万円や法人税などを引き、1億4千万円と見込んでいる。

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