橋本奈実の芸能なで読み

「めっちゃ筋肉ついた」と言われ…宝塚のレジェンド・柚希礼音がNYで学んだ3つのこと

 また日本のように至る所にコンビニエンスストアがない。差し入れもない。朝、家を出て稽古場に行くときは「飲み物や水、間食など完璧にそろえて持っていかなきゃいけない。食事は全部、自分で作るとかね。そういう当たり前の1つ1つ、舞台以外のことがとても勉強になりました。普通の生活を送ることができてよかった」

英語は「伝わる」だけではダメ

 そして2つ目は英語だ。「よく単語さえ分かれば大丈夫っていうけどそれは嘘だと思う。やっぱり最低限、自分が何をしたいか、主語と動詞は伝えないと。でもそれさえ言えば、みんな聞く耳を持っていて、分かろうとしてくださる。外国人に慣れているので」

 ジムで会う人、店の人々…。ニューヨークの町の人々はみんなフランクだった。アメリカの方との会話は「おはようございます、お願いします」だけでは終わらない。「今日の服、かわいいね」「昨日はどうだった」と次々に会話が続く。スーパーのレジのおばさんも別れ際に「いい午後を」「すてきな金曜日を」などと声を掛けてくれる。

 「私、実は人見知りなんですけど、皆さんがいろいろ話してくれることが、だんだん愛しく思えてきて。『すてきな週末を』と言われたら、『あなたも』と言えるようになってきた」

 英語力が格段に上がったのは9月に共演者とのけいこが始まってから。通訳はいたものの、コミュニケーションもコラボの一環と考え、共演者に英語で積極的に話しかけた。一緒にランチや食事にも出掛けた。根は明るい関西人。「本当に親切にしていただいて。私たちの間はこの言葉でいいけど、先生に言っちゃダメよとか(笑)。生きた英語を学びました」