日本で多くCM曲として使われているのがクイーンだ。クイーンは1970年代に日本で人気に火がついた。同じプロモーション方法を英国に持ち帰り、さらに米国でもその方法で成功した経験から、権利者などは「日本との信頼関係がある上、CMに楽曲が使われるプラス効果を十分に認識している」(広告代理店関係者)という。
洋楽タイアップも皆無になったわけではない。家庭教師のトライが映像学習サービス「Try IT」でテイラー・スウィフトの曲を使用している。スウィフト側も積極的にタイアップに応じ、洋楽アーティストとのハードルの高さを乗り越えた成功例といえる。「洋楽もCDが売れなくなっているのは同じ。CMの許諾料や著作権収入は大きな収入源になっている。邦楽・洋楽を問わず、CM製作側からの楽曲へのアプローチは積極的に行われている」といい、こうしたヒット曲が生まれる素地はまだまだありそうだ。