ソウルからヨボセヨ

60代管理人が幼稚園児に…「肉体言語」に有罪判決

 韓国人は日本人に比べ対人関係で距離感が近い。日常的に肉体接触が多いからだ。その一つは握手社会のためだが、人によっては握った手をなかなか離そうとしない。それに宴席などくだけた雰囲気になるとよく体に触れ合う。腕や背中はともかく、時には膝や太ももまで触ってくる。

 いずれも親しみの表現で一種の「ボディーランゲージ(肉体言語?)」だ。ただこれがオジさん同士ならいいが、男女間だと近年、セクハラ視されトラブルになる。最近、議論を呼んだものに、これまで韓国でよく行われてきた伝統的なしぐさの問題がある。

 両の手のひらを合わせたかたちで人のお尻を後ろから突いてびっくりさせるもので、いたずらとして子供などよくやっている。ところがさる幼稚園で60代の管理人のオジさんが女の子の園児にこれをやったところ「性醜行(痴漢行為)」で告訴され、1審が無罪、2審は有罪になった。

 判決理由は「性的目的の行為でなくても相手に性的羞恥心を起こさせる」からというのだが、年配世代は「世知辛い世の中になったものだ」と嘆いている。周囲に聞くと、最近の若いママはダッコしている赤ちゃんに人が愛想をして手を握ったり、ほっぺをなでたりするのも嫌がるという。だんだん肉体言語が通用しなくなった?(黒田勝弘)