関西の議論

猛毒キノコ「カエンタケ」の恐怖…食べると死、触れても危険 奈良で大量発生の謎

 キノコは、山の木々の根元付近や、朽ちた木から生じる。文字通り、「木の子」を意味する菌類だ。

 林野庁によると、日本に存在するキノコの種類は4千~5千で、うちシイタケやマツタケなど、食べることができるのは約100種類。一方、毒キノコは約40種類が確認されているが、それ以外の大半は毒があるかどうかも不明という。

 厚労省によると、昨年の毒キノコによる食中毒の発生は24件で、患者数は85人。年間を通じて最も被害が多いのは、行楽シーズン真っ盛りの秋で、年間被害のほぼ大半が9月と10月に集中するという。

 一方、キノコ自体は秋以外でも年中生えることから「常に油断はできない」と下原さんは話す。

名人泣かせ…見分けがつかない毒キノコ

 ところで、カエンタケ以外にも、危険な毒キノコは多く存在する。下原さんがその筆頭に挙げるのが「名人泣かせ」の異名を持つ「クサウラベニタケ」だ。食用の「ウラベニホテイシメジ」とよく似ており、キノコの専門家でさえ、見分けるのは難しいという。

 今年9月には、秋田や山形、広島、岡山などでクサウラベニタケの食中毒被害が発生。山に恵まれ、野生のキノコが豊富な長野県では、毎年9~10月、各市町村でキノコの鑑別相談窓口を開設。「きのこ衛生指導員」が鑑別するが、クサウラベニタケとウラベニホテイシメジを混在して持参するケースが多いといい、最も誤食の多い毒キノコの1つとされる。