浪速風

中韓に「柿根性」を求めたいが…

柿がおいしい時期になった。小欄で紹介したことがある会社近くの和菓子屋に新商品の柿大福が並んでいた。料理にも使われる。料亭吉兆を創業した湯木貞一さんの本に、千切りにしてわさび醤油で和え、もみ海苔をかける一品が出ていた。簡単そうなので、酒の肴に作ってみたい。

▶11月1日にソウルで開催される日中韓首脳会談で、柿談議はいかがだろう。柿は東アジアの固有種である。原産地は中国と主張するだろうし、例によって日本へは韓国から伝わったと言うはずだ。ただし、世界に広まったのは日本からで、学名にも「KAKI」とついている。

▶たわわに実った柿を収穫するのに、昔の人はすべてを取らずに、1個ないしは数個を残した。「木守り柿」と言う。来年もよく実ってほしいという願いと、鳥たちにも恵みを分かつ意味がある。思い込んだら変えない頑固な「梅根性」に対して、「柿根性」は渋柿も干すと甘くなる柔軟な性質。中韓両首脳はどう聞く。