首相中央アジア歴訪・政策スピーチ要旨

「国づくりは、人づくり」 信頼に足る「触媒」になれたら

 私のメッセージは3つの柱からなる。第1に中央アジア各国との関係を抜本的に強化する。このために産業の高度化を図り、人材を育成する。付加価値の階段を上りたい、産業を多角化させたい、そのために質の高いインフラをつくりたい。今回の訪問で希望の声を随所で聞いた。日本への期待がどれほど高いか、つくづく実感した。

 日本では自動車技術はさらなる進化を遂げつつある。二酸化炭素を排出しない水素エネルギー技術が実用段階に移った。2017年にはここアスタナで国際博覧会が開催される。日本は早速参加の手を挙げた。そこで将来の水素社会の絵姿をごらんいただきたい。

 「国づくりは、人づくり」。古来、日本人が大切にしてきた考えだ。近代が扉を開き、科学技術の面で西欧の圧倒的な優位を目の当たりにしたとき、日本はひたすら教育に資金と努力を注ぐことで、キャッチアップを始めた。先の大戦は日本全土を荒廃させたが、それでも日本には人という資源があった。そこから再び急速な成長を成し遂げることができた。日本は一人一人の力を強くする点に重きを置き続ける。新たに日本型の質の高い工学教育を活用し、中央アジア各国の高度産業人材の育成を支援していく。

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