外国人観光客の増加に対応しようと、滋賀県と公益社団法人「びわこビジターズビューロー」(大津市)は、同県内の宿泊施設に滞在する外国人旅行者に、電話を介して通訳するサービス「24時間多言語コールセンター」を開設した。県観光室は「これを機に、さらなる外国人観光客の誘致を進めていきたい」としている。
同室によると、滋賀県内の外国人の延べ宿泊者数(平成26年確定値)は、前年比75%増の23万750人。伸び率は山梨県に次ぎ全国2位と急増している。リピーター化が進み、通訳ガイド付きの団体客より、個人で旅行を楽しむ宿泊客が増えているという。
一方で、外国語を話せる従業員を置く宿泊施設は少なく、県などが主導してコールセンターのサービスを導入することにした。
専用ダイヤルに電話をかけると、外国語を話せるオペレータが対応。「インターネットは利用できるのか」「クレジットカードは使えるのか」などといった外国人宿泊客の問い合わせについて、電話を介して通訳してもらえる。
対応言語は英語▽中国語▽韓国語▽スペイン語▽ポルトガル語-の5カ国語で、24時間365日利用できる。サービスは無料(通話料金は宿泊施設が負担)。問い合わせは、滋賀県観光室(電)077・527・3202。