長野県警は27日、昭和47年9月に長野市で失踪し、北朝鮮に拉致された可能性が排除できない特定失踪者とされていた中島修一さん(63)=失踪当時(20)=を国内で発見し、「北朝鮮による可能性はないと判断した」と発表した。
同県警によると、今月下旬に警察当局が職務質問をした際に中島さんであることが判明し、失踪の経緯など事情を聞いていた。
調べに対し、中島さんは北朝鮮に拉致されたり、同国に渡航したりした事実はないと話しているほか、失踪から約45年間の行動や生活ぶりなどを詳細に説明しており、長野県警は、拉致された可能性は排除されたと判断した。
同県警は、中島さんが発見された具体的な場所や日時については、本人のプライバシーの保護の観点から公表しないという。
中島さんは昭和47年9月27日、運転免許の取得のため通っていた長野市内の自動車学校に行ったまま行方不明となっていた。